F先からの手紙

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2012年11月21日
 鉄と鋼(はがね)
 鉄を叩いて鍛えるといろんな不純物が表に出てくる。それがある間は鉄は鋼にはならない。そんな鉄で刀を造ってもナマクラだ。鋼となった鉄でないと名刀にはならない。人だって同じだ。経済苦、病苦、人間関係における苦労。それが出てきたとき、人も鋼になるチャンスが訪れたと考えよう。それが出てこないと永遠に鉄のままなんだ。
 だから、人は死を意識するような病気も経験しなければならない。商売に失敗して塗炭の苦しみにのたうつときも必要だ。何もかもがうまくいかず、悲嘆に沈む時期も大切だ。不純物を叩き出すためには、厳しく叱ってくれる師匠が必要だ。あなたには師匠と呼べる人がいるだろうか。自分に厳しく生きている人しか師匠にはなれない。

 私はいまどこにでもある普通の鉄から鋼に変わろうとしているんだって思ったら、途轍(とてつ)もない勇気が湧いてくるだろう。

 鉄から鋼へ、自分を鍛えよう。